毎夜大場ななを想え/レヴュースタァライトを見た
ちんぽどすえ(挨拶)
レヴュースタァライト見た!?(挨拶 of 2度目)
レヴュースタァライトのネタバレを含むので、いつものようにレヴュースタァライト(アニメ、劇場版2種)未見の人は見てからこの記事を読んでくださいね。(あくまで書いた記事は読んでほしいため)
レヴュースタァライト、見たんですよ。
とんでもねがったです。(訛り)
劇場版に至っては、個人的今まで見てきた映画ランキング1位*1になってしまった。
11月の末にとある友人から「絶対好きだと思うから」と勧められたのだけど
それに添えられた押しの一言は
「もし全部見てつまんなかったら視聴のためにかけた金額全部出すよ」
という"圧"の一文。
オタクは誇張表現しがちとはいえ、そこまでの豪語に驚き、
そもそもこの友人から過去に勧められたものは(ただ一つの例外を除いて*2)ハマっていたので説得力もあるし
ちょうど勧められた翌日からYouTubeでの無料配信期間が重なっていたので手を出してみることに。
「ラブライブをもっとすごくした感じ」と説明を受けていたので、スケールのでかい青春スポコンアイドルアニメを予想しながら1話、視聴開始…
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これってもしかして…仮面ライダー!!?!?
突如挟まれる変身ヒーロー/ヒロインアニメ的メイクアップバンクから、「えっ、これはなに?」という疑問を無視して黙らせねじ伏せる演出と剣戟!
度肝を抜かされ「全然違うじゃん!(本田未央)」となるも、そのまま引き込まれ、「大場なな…?」*3となり、「大場なな!!!!」*4、「大場なな…」*5、「大場……なな…………」*6になってしまった。
最終話まで見ておれはすっかり舞台中年。
愛城華恋は日々進化中。舞台中年は日々退化中(衰え)。
「いや~面白かった~」と最後まで見た事を件の友人に報告すると、
明日(平日)劇場版見に行くぞ!ですってよ。
超スピード!?(レ)
翌日。
え…なんか客多くね…?この映画封切られてから半年くらい経ってるんですよね…?と並々ならぬ雰囲気を感じながら上映開始。
脱帽。放心。瞠目結舌。
焼かれた。脳を。完全に。
「いや~面白かった~」どころの騒ぎではない。
「アァ…とんでもねぇものをみた…アッ…ワァ…とんでもねぇものをみた…」と
うわ言のように繰り返すゾンビになった。
しかもこの上映、新宿バルト9での最終上映回だったので、
ゾンビが目ん玉ひん剥いてる間、拍手が巻き起こっていました。
人は快楽物質があふれ出ている最中拍手に包まれるとトリップするぜ。
しばらくは「マジでマジがマジにマジだった!(身振り手振り)」と、
マジ以外の単語を知らない未開の部族?と疑われるような感想ばかり出てきた。
映画の後に飯食べながら感想戦をすることは何度もあったけど、その間の興奮具合が過去一だったのが自分でも分かった。
個人的にアニメの劇場版って
①本編の舞台とは違う、遠い場所行きがち(大抵海外)
②劇場版だけの新キャラいがち
③みんなで解決しなきゃいけない問題をみんなで解決しがち
(新キャラが問題の原因とか提示者になりがち)
という、お決まりの展開みたいなのがあるよね~っていう偏見を持ってました。
それに加え、過去自分には「ラブライブ!」にかなりご執心していた時期があったんですが…
ラ!の劇場版は物足りなかった、というか、かなりがっかりしていたんですよね。
これを機に、ラ!への熱が急速に失われていったのを覚えています。
これらの偏見と、アニメ劇場版というものに対する「またがっかりするのでは?」という妙な懐疑心から
正直劇スも(まぁ言うてな…?言うてもな…?)ぐらいの気持ちで臨んでいました。
実際劇中では、序盤から舞台「遥かなるエルドラド」の主演らしい冴草千弦なる人名とビジュアルがチラ見せさせられ、みんなで新国立第一歌劇団への見学会に行くときたもんだ。
おれ(ハハーン、たぶんこの冴草千弦なる人も過去のオーディションの経験者とかで、何かの問題を持ってきて、それに対して99組みんなで立ち向かっていく。そういう訳だな?)
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見当違い甚だしいワタシを大場ななさんが完膚なきまでに殺してくれました。
予想だにしていない、身構えてもいないバカ・オタクに、
最高にかっこよくて最強にシビれる大場ななをぶつけるとオタクは……狂う。(トリビア)
一瞬で狂い、脳のキャパシティの限界(利用可能メモリ:1KB)を迎えたオタクに容赦なくさらなるレヴュー3連続クソデカ感情オンパレードが叩きつけられる。
もうおなか一杯つってるのに「マダマダアルヨ」とナンを焼き続けてくるカレー屋のネパール人?
もう物理法則なんて存在しないような目まぐるしい舞台の転換と演出に、次は何が来るのかの予想なんてできるわけもない。
「ぐわあーーーッ!!トレイントランスフォーム大虐殺!?なんだこれは!?次は何が来るんだ!?」
『清水寺デコトラ感情かち合い騎馬戦一騎打ち!!!!』
『ドス黒感情一方リンチオリンピック!!!!』
『斬首切腹感情解体スーパーショー!!!!』
「予測できるワケねーーーーー!!!」
これは…ボーボボワールド…?
本当に次の展開の予測ができないが、それでも絶対に最高のものが飛び出してくるに違いないと全幅の信頼を寄せることのできるボーボボワールドだよこれ。
少し間を空けてからの魂のレヴュー。
これに関しては
もうずっとこれ。
初見劇場版での瞬間最大ウワーッ!はこのレヴュー内での西條クロディーヌさんが言い放った「アンタ、今までで一番かわいいわ!」です。よろしくおねがいします。
これは最近(5度目の劇場版で)気づいたんですけど、エンディングにて映る、窓から西條クロディーヌさんが手を降ってるとこの窓枠に、ヒヨコの置物がいらっしゃったんですよね。
週1か2くらいでその置物に向かって独り言をつぶやく西條クロディーヌさんは、居る。
見たもん…トトロ見たもん…(メイ)
最後を締めくくるはスーパー スタァ スペクタクル。
既にアニメ本編で、元々目指していた舞台は達成してしまい、いつぞやの神楽ひかりと同じように死せる舞台少女、生きながらに死んでる存在となってしまった愛城華恋。
最終盤、神楽ひかりが恐れて逃げていたのと同じように、愛城華恋は神楽ひかりの光に見惚れて「ファン」になってしまう。
それを自覚したことでキラめきの象徴である剣は折れるも、そこから導き出した最後のセリフ、「私も、ひかりに負けたくない」。
こうして、”レヴュースタァライト”を演じきった愛城華恋は、神楽ひかりから再び舞台少女としての原動力を受け取る。
舞台へ立つ理由を見出した彼女は、本日 今、この時 次の舞台へ進むためのオーディションを受けているのであった…
最高だ…最高だよ…
こんなに素晴らしい締めくくり方があるだろうか。
いや、ない(反語)
この辺の一連の流れ、あまりにも好きすぎるんですよね。
「ひかりに負けたくない」というひかり(人名)と光をかけた、使い倒されまくってるダブルミーニング遊びは当然として。
愛城華恋に舞台に立つ理由を与えるのは神楽ひかりであり、神楽ひかりに舞台に立つ理由を与えるのは愛城華恋であるところとか。
今まで作中に存在する戯曲としての「スタァライト」は何度も名前が出ていたのに、この瞬間だけ「レヴュースタァライト」を演じきったと宣言するところ。
次の舞台へのオーディションが「本日 今、この時。」なところとか。
どのアニメ作品も「この作品は終わりです!」と後腐れなく宣言するのは難しいと思う。
終わってしまうと、当然その世界のキャラクターの未来は訪れなくなってしまう。
いくら劇中で行く末を示唆されようとも、「これからも日々は続く!」というような顔をしようが、訪れないものは訪れないのだ。
過去に劇場版ラ!に不満を感じたのはこの部分が納得行かなかったからだと思っているのですけども…
これらの問題をレヴュースタァライトは、愛城華恋に「演じきっちゃった レヴュー、スタァライトを」と言わせることで、レヴュースタァライトという物語と愛城華恋を切り離すことに成功している。
こうすることで、愛城華恋はレヴュースタァライトという作品のキャラではあるが、レヴュースタァライトの主役を演じる者であり、物語の中だけの登場人物ではない、という意味合いを感じる事ができる。
そうしながら明確に「レヴュースタァライトは終わりです!」と宣言する。
最後にレヴュースタァライトを演じていない愛城華恋がオーディションを受けているシーンのテロップが「某日」などではなく「本日 今、この時。」であることによって、そのオーディションは今日であれば12/21になるし、明日に見れば12/22になる。
我々がこのシーンに辿り着けば、何度だって再生産することができる。
ただのループ、再演ではない。
なぜなら「本日 今、この時。」は刻一刻と進んでいるのだから。
オーディションで名前を呼ばれた彼女は高らかに宣言する。
「1番 愛城華恋! みんなを、スタァライトしちゃいます!」
遠くから聞こえる列車の音。
この音は次の舞台へ進んでいることの証でもあり、列車に乗った神楽ひかりが近づいていることでの証でもあり…
完璧な終わり方だよほんと…
と、このように完全に脳を焼き尽くされ狂ってしまったワタシは、12/2に1度目の視聴を終えた後、12/20までの約18日間で更に4回、通算で5回の視聴を果たすことになった。
過去に劇場で2回見た映画はいくつかあれど、3回以上は全くの初である。
それぐらい劇場版レヴュースタァライトはヤバイのだ。
そして明日。この最高の劇場版のBDとデジタルセル版の配信がスタートするのだが…
6度目、行ってきます。(彼は狂っていた)