たのしく読んでるよ(アンサーソング)
ちんぽどすえ(挨拶)
前回
普段全然本を読んでいないので、一気読みとかじゃなくて毎日ちょっとずつ読み進めて習慣的な読書をしたいという話をしたわけですが
うまいこと有言実行して天冥の標2巻まで(計3冊)読み終えました。すごい!
「習慣にしたいな~」とか「読むこと自体が目的になってんだよな~」とかなんとか言ってましたけど、もはや普通に続きが気になってるので読んでる。
早々にこうなれるぐらい天冥の標シリーズ、面白い。
せっかくだから読書感想文をしたためます。
そこまでガッツリなネタバレはしませんが…
「おれもこのシリーズ読みたいけど全くのニュートラルな状態で読みてぇんだよな~」って人は2巻まで読んできてからおれのブログを見てくださいね。(あくまでブログは読んでもらいたいため)
めちゃくちゃ雑に説明すると「西暦2803年 横暴な領主の圧政に虐げられてた市民が革命を起こす」って話なんですけど…
ま~~~~~~~~~よくわかんなかった
SF小説なだけあって、登場人物には人間、人間(遺伝子組み換え)、ロボット(意思なし)、ロボット(意思あり)、宇宙人?、不明人(ふめいんちゅ)などのいろいろな種族やら団体が出てきます。
それらのほとんどが実際どんな奴らで、何を目的としてるのかほとんどわかんなかったんですよね。
「君、なんかオレに言うことあるよね?言わなきゃわかんない?」と嫌な上司ばりの声をかけたくなるような、なにかしらの語るべき物事がありそうな登場人物がなんやかんやで退場したりしなかったり。
「え~これどうなんの~?」って読んでたら「え…これどうすんの…」にだんだん変わって終わったみたいな…
が、焦るなかれ。
この感想だけ見ると、説明不足の駄作のように見えるか、単におれ自身の致命的な読解力不足なのかと思いますが、もちろんそんなことはなく。
というのも続く2巻
こちらは「西暦2015年 地球を舞台に未知の疫病のパンデミックによる混乱と差別、それに抗う人々の奮闘」って話でして。
1巻で描かれてた2800年代から一気に2000年代まで逆戻り!
もっと言うと3巻4巻5巻は2300年代!
そこから先の数巻も、2800年より前の時代が描かれます。
あ~~~~~~~~~なんかわかってきた
そう、この天冥の標シリーズ、1巻で起きた出来事はあえて説明不足で済ましており、続きの巻で過去を知ることでキーワードの意味やら、勢力がどう形成されていったかを明かし、少しずつ「2803年のあの時、本当は何が起こっていたのか?」が読み解けるようになっています。
そして一通りの謎が透明になったあと、ようやく時系列的な意味での1巻の続きが始まり…
ということらしいです(伝聞)
既に2巻の時点で
「ア!*1 その名前は…えっ、ってことは1巻のアレって(1巻を読み直す)…ア!*2」
「いや…その名称って…確か(1巻を読み直す)…嫌ァ~~~~~(泣く)」
ってことをちょくちょくやってました。
1巻の謎が少し解けて嬉しい快感と、2803年での名称の意味を知ってるから苦しむ遅効毒の板挟み。さらにそこに突っ込まれるデカ感情百合(マジです)。
オタクを快と不快両方に急激に晒すと破裂して割れるぜ(硝子)
それでなくともこの2巻、未知の疫病のパンデミックによる混乱と差別、なんて、全く他人事に思えませんよね。2015年の地球という、現代とほぼ同じ世界感なのもあってかなり没入して読めました。
この2巻は2010年に刊行されましたが、疫病が流行ったことで日本社会がどうなったかの描写がまぁ~今の小人イクな社会と結構ドンピシャなんですよね。
あんまりにも激似な状況のせいで一部では「予言していた」なんて、ジョジョのオインゴとボインゴ回みたいなことも囁かれる始末。
そういう事情なのと、実際の始まりの物語なのは2巻である理由から「今だからこそ読んで欲しい本」みたいな、特別なブックカバー付きでの売り出し方がされたりしてました。
ワタシは早速3巻も読み始めましたが、既に覚えのある名前とキーワードがチラホラと出てきていてもう楽しみで仕方がない。
きっとまた「ア!*3」とか声を上げながら1巻を読み返すことでしょう。
これは色んな人がおすすめするのもわかるわ…
このままシリーズ制覇まで読むことができそうです。
みなさんもよかったら天冥の標シリーズ読んでみてくださいね。
僕と一緒に変な奇声を上げたりしましょう。頼みましたよ。